仮想通貨の寿命を考えてみました。賞味期限は20XX年頃?

「仮想通貨に寿命」があるのかどうかを考えてみました。

今回の記事は今後の流れを見るうえで一つの指標になると思います。

今回の予測には「製品ライフサイクル」と「ガートナーの曲線(ガートナー・ハイプ)」の2つを使用しました。

仮想通貨市場主に、ビットコインの未来も占ってみようと思います。

あくまで個人的に考えたものなので、当てはまらない可能性もありますのでご了承ください。

また、規制などに関しては考慮していません。

ICOの規制が強まる中仮想通貨に関しても規制や法整備がもっと厳しくなります。また、既存のサービスとすでにバッティングし始めている為、これから競争が激しくなる可能性もあります。

 

仮想通貨をモノやサービスに置き換えて考えてみる

仮想通貨を一つの製品として考え、製品ライフサイクルを当てはめてみようと思います。

製品ライフサイクルとは①導入期②成長期③成熟期④衰退期の4つのフェースに分かれて推移していく事です。

 

①導入期とは?

新しく商品などが誕生し、市場に出始めたばかりの頃です。

このころは世間に認知されていないので市場規模はごく小さなものです。

始まりの時期なので競合他社もいない状況です。

ビットコインは2009年に誕生しました。

仮想通貨の誕生も同じとしましょう。ただ、2015年あたりから多数の有望な仮想通貨が誕生し始めました。

後発組みにとってはここが導入期と言えます。イーサリアムも2015年です。

 

②成長期とは?

製品が認知され始め、市場に出回っていく時期です。

成長段階なので市場規模もそれほど大きくありませんが、ある時を境に急にブレークします。

この頃から競合他社が出始めて市場規模も広がってきます。

急にブレークしたのが2014年とすべきか2017年とすべきか迷いますが、爆発力で見ると2017年としましょう。

後発組も軒並み2017年に爆発したのでこの時期が成長期だと言えると思います。

 

③成熟期とは?

製品が一般的に使われるようになり、皆が認知し当たり前になる時期です。

市場規模も最大になり、競合も多数参入し撤退するものも多数出てきます。

皆が認知し始めたのは間違いないと思いますが、使われるようにはなっていません。

ただ、競合に代わる通貨は多数出てきているので成熟期に突入しているとも言えます。

※スケーリング問題やボラティリティなどで使われずに、投資や投機目的で終わってしまう可能性があります。

クレカ並みに使われるようになるには、現段階ではほぼ無理なので、2020年~が成熟期に該当すると思います。

若しくは、スケーリング問題を解決出来ず、他の通貨がビットコインの代わりとなる可能性もあります。

ビットコインが決済の手段として使われず、デジタルゴールドとして扱われる可能性もあります。

後発組も同じように認知はされ始めましたが使われるようになっていません。

従って2020年~が成熟期ではないでしょうか。

 

④衰退期

製品のニーズがなくなり、価値が低下していきます。

当然利用者も減って、市場規模もどんどん小さくなっていきます。

導入期~成熟期(ピーク)と衰退期までは同じくらいのスパンで成長していくと考えると、2020年前後がビットコインのピークとするなら2030年頃が衰退期で別の通貨に代替されている可能性があります。

その他の仮想通貨は導入期~成長期が短く、衰退期は2023年と早いかもしれません。

ただ、ビットコインの問題であるスケーリング問題を解決し、より堅牢な通貨が出り、既存のサービスと競合せず独自路線を走ることで需要をのばしてくものもあるので、予測が難しいです。

 

製品ライフサイクルで考える仮想通貨の寿命

ビットコインやその他仮想通貨の成熟期は2020年~衰退期は2030年前後となると思います。

短期売買で資産を増やすのもいいですが、今の段階でホワイトペーパーや開発陣に話を聞き、これだだと思う通貨に関しては2020年まで長期ホールドの方が良いかもしれません。

※税金もめちゃめちゃかかる為、億万長者の方は半数以上が利確した段階で支配の義務が生じます。

また、各国の規制状況によっても大きく価値がかわりますし、国が通貨を発行し始め、それが当たり前に使われ始めたらこれらの類は終わってしまう可能性があるので、世界の動き(G20等)には注意が必要です。

また、3つくらいの通貨に集約するのではないかと思っています。

※人は3という数字が好きで身の回りのものも3大〇〇みたいな事が多いと思います。

この3つ程度の仮想通貨は何か残るのか、またどんな新しい通貨がすごい価値を生み出すのかは楽しみです。

個人的な意見では「イーサリアム」以外は思い浮かびません 笑

 

ガートナーの曲線(ガートナーハイプ曲線)

「ガートナーハイプ」とはガートナーというIT分野のコンサルティングやリサーチを行っているアメリカの企業がテクノロジーの成長予測をグラフに表したものです。※ハイプとは誇大広告のような意味合いです。

この曲線は期待度と時間によって表されています。

ハイプサイクルは①黎明期②「過度な期待」のピーク期③幻滅期④啓蒙活動期⑤生産性の安定期の5つのフェーズに分かれています。

すごい簡単に書くと以下の様になります。詳しく知りたい方は公式ページをご覧ください。

参考:ガートナーのハイプサイクル

①黎明期

認知はされていきますが、製品などサービスが出回っていない時期

②「過度な期待」のピーク期というものがあり、期待が一番ピークに達する時期

③幻滅気

プロダクトがなかなか出ず、興味が薄れる時期

④啓蒙活動期

企業側に使うメリットが出始める時期、後発組みが新しいサービスを提供しだす。

⑤生産性の安定期

一般的に使われる主流が決まり、実際に使われるようになる時期

ガートナージャパンが2017/10/31~11/2に「Gartner Symposium/ITxpo 2017」を開催し、そこでブロックチェーンについて紹介したそうです。

参考:ビジネス+IT ブロックチェーンの新テクノロジー一覧、ハイプサイクルでわかる「これから来る技術」

ブロックチェーン技術はまだ『黎明期』で、医療分野や金融、サプライチェーンで使われた場合、どうなるのかを理解され始めた時期だそうで、2030年に花開くと予測しているそうです。

この記事の中で2017年の図の中で仮想通貨だけピックアップすると、

・仮想通貨は過度なピーク期を過ぎ幻滅気に入っており、主流になるまでの5年~10年かかると予測しています。

・ビットコインのは幻滅期に入っており、2~5年が主流になると予測しています。

 

2018/5/22追記

アップルの開発者でスティーブジョブズ氏と伴に黄金期を支えたウォズニアック氏もビットコインなどの技術は10年以内に開花すると言っていました。

また、アリババグループCEOのマー氏はビットコインなどの仮想通貨はバブルは終わったが、ブロックチェーンのバブルはまだ来ていないと発言しています。

 

まとめ

製品ライフサイクルだと仮想通貨は2020年~がピークなのではないかと予測ができます。

ガートナー・ハープによると仮想通貨は既に幻滅期に入っており、安定期に入り主流になるのが2022年~と予測しています。

ビットコインは2019年~2022年が主流と予測しています。

その他コインに関して言えば2020年頃がピークで、そこから徐々に衰退していく可能性があると予測できます。

※あくまで個人的な予測です。結構間違う可能性もあります。

※短期売買する方はあまり役に立たないと思います。

※製品ライフサイクルもガートナーハイプも完璧ではありません。

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