いまさら聞けない!?【Fintech(フィンテック)】とは?
ここ数年で『Fintech(フィンテック)』という言葉を耳にする機会が増えたと思います。
フィンテックの走りといえば「お財布ケータイ」「ネットバンク」などがあり、
既にそのサービスを使っている方も多いと思います。
最近だと。モバイル決済などのサービスが代表的な例として登場します。
小さなお店ではiPhoneやアンドロイド用の決済端末を付けることで、
クレジット決済が出来るようにしていたりします。
こうした金融と新しい技術が融合した分野のことをフィンテックと呼びます。
今後も新しいサービスが登場しさらに注目される可能性があるので、
少し知識を入れ込んでおきましょう。
フィンテック(Fintech)とは?
ここ数年、フィンテックという言葉を目にしますが、
フィンテックとは『ファイナンス(Finance)+テクノロジー(Technology)』を合わせた言葉です。
「金融」と「技術」を組み合わせた、
主にIT技術を活用した革新的な金融サービス事業のことを指します。
フィンテックと呼ばれる種類を分けると、
決済方法やシステム・銀行インフラ・融資・預金経理会計・送金・投資、
仮想通貨などと分けることが出来ます。
この分野はAIと相性が良いらしく、金融や証券サービスを人が管理しなくても、
活用できる時代が来るかもしれません。
Fintech(フィンテック)の歴史
この言葉はいつ頃から使われているのかというと、『Fintechが変える!』小林啓林著を参考にすると、
一番古いのは1972年に造語として使われたそうです。
あるアメリカの銀行の副頭取が「ファイナンスとテクノロジーを組み合わせた造語で、
銀行が持つ専門知識とコンピュータを組み合わせること」として、
初めて「フィンテック」という言葉を使ったとされています。
この他にもアメリカの金融専門誌「アメリカンバンカー誌」が、
2008年から発表している「フィンテックランキング」という、
金融ITサービスベンダーのランキングがきっかけで使われるようになったと言えます。
フィンテックを活用した画期的なサービスは?
今から紹介するサービスは既に普及していものもありますが、
改めていくつか紹介していこうと思います。
1.決済システム(ペイパルなど)
PayPal(ペイパル)とは、インターネットを利用した決済システムのことです。
利用する際のメリットは、
・クレジットカード決済が手軽に出来る
・商売の目的であれば個人間でも使用できる
利用する際のデメリットは、
・パスワードの管理を厳重に行う必要がある
・ペイパルはメールに紐づいたサービスなので、
フィッシングメールがくることもあるので注意が必要。
2.資金管理や資産運用(ミントなど)
日本ではあまり使われていない様な気がしますが、
砂金だと似たサービスでマネーフォワードがあると思います。
銀行口座や証券口座、クレジットカードの利用情報などを一元化、
個人の資金管理や資産運用をサポートする、
PMF(パーソナル・フィナンシャル・マネージメント)サービスを提供しています。
3.カード決済サービス(スクェアなど)
スマートフォンに「ドングル」という機器を取り付けることにより、
それまでクレジットカードが利用できなかった店舗などでクレジットカード決済を可能にしました。
メリットは、
・初期投資の端末代金が格安
・売上金の入金が早い
・オリジナルのギフトカードを作ることが出来る
デメリットは、
・扱えるカードが他のサービス(楽天ペイ、Coiney 、Airペイ)に比べて少ない
・他のサービスに比べて手数料が若干高い
4.ソーシャルレンディング(レンディングクラブなど)
個人間でのお金の貸し借りを仲介するプラットフォームを提供しています。
メリットは、
・少額から投資できる
・毎日、チェックなどせず放っておいて大丈夫
・分散型の投資が可能
・メガバンク等に預けるように高利率
デメリットは、
・倒産すると回収が出来ない
・想定した利率より悪いこともある
5.銀行インフラ系(シンプルなど)
店舗を持たずにスマートフォン上で銀行と同じサービスを提供しています。
※楽天銀行もこれに近いかもしれません。
メリットは、
・預金の金利設定が銀行より低いけど、全ての手数料が無料。
以上で紹介した5つの企業はアメリカの企業です。
主にIT系ベンチャーが多く、銀行の仕事を少しづつ奪っています。
【MUFGコイン・みずほマネー】普及するのか!?メガバンクの仮想通貨で紹介した、
銀行がこうしたサービスを提供していく背景にはこうした、
動きがあるということが分かったと思います。
因みに『ペイパル』『スクェア』『レンディングクラブ』は株式への上場も果たしています。
今ある銀行は今後どうなるのか?
フィンテック系のベンチャーはIT系が多く、金融を本職にしている会社は少なく感じます。
こうしたIT系企業は開始当初は機能が不十分で、
大手の充実しているサービスに比べ使いづらく、劣っているように感じますが、
新しい技術の導入などで次々に解決していく強みがあります。
正直、大手金融系からすれば今後、こうしたフィンテックベンチャー企業は、
大手銀行のライバルとなり、存在を脅かすようになるかもしれません。
こうした危機感から世界的にブロックチェーンなどを織り込んだ、
新サービス開発に力を注いでいるという意見もあります。
フィンテックの可能性と課題点
前回の記事→【MUFGコイン・みずほマネー】普及するのか!?メガバンクの仮想通貨
で紹介した三菱東京UFJの(MUFJコイン)、みずほマネーを含め、
日銀がフィンテックなどの課題や可能性を踏まえたフォーラムを定期的に開催しています。
黒田総裁の言葉をお借りすると
「決済や投資判断など金融の根幹をなす活動は見方を変えれば情報処理そのもので、情報技術やAI=人工知能などの進歩はこれらの活動全般に影響を及ぼす可能性がある」
とし、今後、フィンテックがこうした組織や仕事にも使われれていく可能性を示唆しました。
もっと普及するには利便性、セキュリティ面などの問題があると指摘されています。
「情報技術の進歩がハッキングやサイバー攻撃などの手口をますます巧妙にしている面もあり、ネットワークがグローバルに広がっている金融の世界では、攻撃による影響が国境を越えて拡散する可能性がある」
課題と問題が混合しており、日本や世界の企業や関係各位が問題解決について意見交換を行っています。
詳しくは日本銀行のHPをご覧ください。
この様に物凄い大きな組織でフィンテックの可能性を議論している事実があるので、
世界的に多大な影響を与える可能性が高いと感じています。
まとめ
『Fintech(フィンテック)』とはファイナンス(Finance)+テクノロジー(Technology)』の造語である。
サービスは多岐にわたります。(決済方法やシステム・銀行インフラ・融資・預金経理会計・送金・投資、
仮想通貨など)これらに分けられる。
よく使うサービスだと、ペイパル、マネーフォワード、こうしたサービスがあります。
課題も多数ありますが、それを上回るメリットがありそうで、
日銀、大手銀行、証券サービス、IT系など様々な会社がフォーラムを開催し、
可能性や課題について話合われています。
こうした流れから今後、社会に自然と広がってくる可能性もあるので、
こうした知識はもっておいて損することは無いと思いますので、
要チェックはしておいても良いと思います。