【自動車業界×ブロックチェーン】各業界の動向まとめ
ブロックチェーンが今後、社会に実用化されていくことが重要です。
今回は『自動車業界がブロックチェーンをどのように導入しているか?』を紹介していきます。
そもそもブロックチェーンとは何?という方は簡単にまとめた記事があるのでご覧ください。
関連記事 : 知ってて当たり前!?【そもそもブロックチェーンとは何か?】
3/29 追記 :
①高級自動車販売のロペライオが仮想通貨決済を導入しました。決済システムはビットフライヤーが提供するサービスを使用するそうです。
②アメリカのフォードがトークンを使い交通の流れを促進する、車両間通信装置の特許を出願したそうです。車同士でCMMPトークンを走行中に交換することが可能で、譲り合いなどができる仕組みを目指すそうです。
6/9追記 :
①ドイツの保険会社のアリアンツとドイツ銀行は、ドイツの自動車販売サイトオート1はブロックチェーンを使用した自動車向けの融資サービスを提供していくそうです。
車の購入や保険サービスをブロックチェーン上に記録し、手続きにかかる時間を大幅に短縮できるといった内容です。※詳細が分かれば追って追記していきます。
6/9追記 :
フォルクスワーゲンがリトアニアの中古車の履歴レポート用のプラットフォームを提供している、カーバーティカルというスタートアップと自動車専用のブロックチェーンアプリ開発を進めていくそうです。これにより、購入者が偽造されていない情報を手に入れることができ、メンテンスなどの役に立つそうです。
6/23追記 :
米国大手の携帯通信会社スプリントはブロックチェーン技術を活用した5G自動車接続プラットフォームを立ち上げるそうです。「ハッキングを防ぐ世界初のブロックチェーンを採用したIoTセキュリティシステム」を提供していくそうです。
自動車業界×ブロックチェーン
①ポルシェが自動車メーカーで初めてブロックチェーンを導入するテストに成功
この実験によれば車の施錠や解鍵が6倍高速化出来たそうです。
ポルシェ財務戦略担当のオリバー・ドゥーリング氏は「ブロックチェーンを使うとより速く安全にデータを転送できる。顧客が車を充電したり駐車したり、または宅配業者のような第三者に車両への一時的なアクセスを与える時も、将来的にはより安心して行うことができるだろう。この革新的なテクノロジーを顧客の直接的なメリットに繋げたい」と述べた。
参考:コインテレグラフ
また、自動走行が当たり前になる社会において、地域データを使用し、他の車とより安全に共有できる地域の学習硬貨を得ることができるそうです。
因みにイーサリアムに基づくブロックチェーンのスタートアップ企業である、ベルリンの「Xain」と提携し、肝となるのが「スマートコントラクト」です。
関連記事:仮想通貨の時価総額トップ100から買うべき通貨は?
②ダイムラーがブロックチェーン技術を導入し新サービス開始
つい先日、ハイパーレジャーと呼ばれるリナックスファウンデーションが開始した、オープンプラットフォームにダイムラーも参加しブロックチェーン活用に前向きな姿勢を取っています。
ダイムラーは「PayCash Europe」を買収しており、ビットコインでメルセデスが購入できるなど新たなサービスを導入しています。
更にメルセデスの製造をてがけているダイムラーは「モビコイン」という独自の仮想通貨を発行して、テストの真っ最中だそうです。
「低速で安全な運転をしたドライバーにモビコインを配布する」事が決定しています。
ドライブの履歴やデータがダイムラー社に届けられ、それを基にモビコインをアプリで贈呈するそうです。
このモビコインによって有名な自動車レースのVIP席などを権利になるそうです。
後は法定通貨やその他のコインと交換できる機能を実装するかもしれません。
また、こうしたサービスの延長線上に保険の代理店営業も出来るのではないかと思います。
参考記事:ベンツが独自仮想通貨発行|自動車メーカーのブロックチェーン利用相次ぐ
③VeChain Thor(旧VeChain)がBMWと提携
VeChainは以前の記事でも少しだけ触れましたが、かなり実用性が高い通貨だと思っています。
関連記事 : 仮想通貨の時価総額トップ100から買うべき通貨は?
今後はブロックチェーンサービスが社会のピースになれるかどうかが大切なポイントだと思っています。
このVeChain Thorは非常に実用的なサービスだと思います。
VeChain ThorはBMWと提携したそうです。
内容は明らかにされていませんが、VeChain Thorの特徴を簡単に説明すると、
・透明な情報の流れ
・協力の効率化
・高速の価値移転を可能
・トラストフリーの分散型ビジネスエコシステムを構築
これらを使命としたブロックチェーン企業の事です。
自動車業界以外にも大手と提携し、2年前から動いている実績のあるサービスです。
VeChain Thorによって「偽物ブランドや食品偽造」などを防ぐことがきでるかもしれません。
VeChainは「スマートチップ」という独自のチップを使い製品を追跡可能にしています。
このチップをスキャンするだけで本物かどうか、どのような経路で運ばれてきたのかなどが分かるようになるかもしれません。※現在開発中です。
3/7追記
レアメタル(コバルト)の供給網を追跡し、クリーンに調達をする為の実験として「Circulor(サーキュラー)」というイギリスの企業と提携したそうです。
鉱物資源の採掘過程で人権問題や労働環境問題などが起こっており、そこをクリーンにすることで企業にとってメリットがあり、社会問題を解決する糸口になるかもしれません。
参考 : コインテレグラフ「BWM 2社目のブロックチェーン企業と提携 」
6/13追記 :
中国物流サプライヤー評価システムを開発したそうです。
これにより第三者の物流企業の評価を行うことができるそうで、このシステムがプラットフォームに組み込まれる可能性があるそうです。
④フォルクスワーゲンがIOTAと提携
やはりマイクロペイメント機能が様々な場所で活用される可能性がありますね。
関連記事:IOTA(アイオータ)という仮想通貨の将来性は?どこで買えるの?取引所は?
6/13追記 :
IOTAのタングルを活用し、自動運転車向けの概念実証(PoC)デモンストレーションを実施しているそうで、このシステムはフォルクスワーゲンのコネクテッドカー機能の一部となるそうです。
各自動車メーカーはコネクテッドカーを走行させる機会が増えると考えられ、その際に遠隔ソフトウェアアップデートや大規模な透明性の高いデータアクセスへの需要が高まると予測できます。
自動車メーカー以外のブロックチェーン導入実例
自動車保険の詐欺防止サービス「Kasko2Go」
自動車保険詐欺を予測するサービス「Kasko2Go」が登場予定です。
自動保険などで、少し多めに請求しようとしても今後は難しくなる可能性もあります。
詳細はまた別の機会で紹介しようと思いますが、3/19にプレICOをし、4/2にICO開始する予定です。
このプロジェクトはイスラエル発です。
中部電力がブロックチェーンを活用
前回の記事も少し紹介しましたが、中部電力が電気自動車の充電記録などをブロックチェーンで管理するサービスがスタートするそうです。
関連記事 : 【仮想通貨やブロックチェーン関連のニュースまとめ!】2018/2/24~3/4
これは既に実験がスタートしており実現すればEV普及がより加速する可能性があります。
参考記事:EVの充電履歴をブロックチェーンで管理、中部電力らが実証
「Car eWallet」という新しいサービス
自動車部品サプライヤーのドイツZF Friedrichshafenの「Car eWallet」は新しい電子マネーサービスです。
高速支払いや駐車場などの支払いに使用できるそうです。
更にこの「Car eWallet」は第三者が自動車にアクセスする権利を譲渡する用途でも使える。このため、ドアやトランクを開ける権利を第三者に譲渡する使い方が可能となり、カーシェアリングや配達サービスの実施と決済にも利用できる。
まとめ
・ポルシェはブロックチェーンを導入した新しいサービスを開始
→施錠や解錠が6倍や高速に行える、自動走行にも役立つ可能性がある。ベースはイーサリアム。
・ダイムラーもブロックチェーンを活用しオリジナル仮想通貨「モビコイン」を発行
・BMWもVeChain Thorと提携しブロックチェーン活用を目指している
・フォルクスワーゲンもIOTAと提携してブロックチェーン活用を目指している
・保険業界も動きだしており「Kasko2Go」というプロジェクトがICOをします
・中部電力もブロックチェーン活用しEV普及に役立つサービスを開始する
今後もますます多くのサービスが出てきますが都度、追記や新しい記事で紹介していきます。
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