【ブロックチェーン(仮想通貨)×広告】Google・Facebookが仮想通貨系広告禁止!?

今回はブロックチェーンと広告業界の動きや、広告(SNSやメディア)に関するブロックチェーンの活用や、仮想通貨に関する広告の規制など、広告に纏わる話題を紹介していきます。

広告に活用しようと、ナスダックやIBMも動き始めており、徐々にサービスが形になっていくと思います。ただ、ブロックチェーンは良い面だけでなく、解決すべき問題も多数あるので、広告業界で本当に必要とされるのか?

現実的に活用できるのか?といった議論もされています。

既存の広告というとGoogleとFaceBookの独壇場というイメージですが、ブロックチェーンを使った広告サービス(ALISやその他プロジェクト)も徐々に出始めています。

また、仮想通貨市場をより健全にする目的を含め、GoogleやFaceBookが仮想通貨やICOの広告するとアナウンスしています。

また、IBMも6/20頃にメディアのエコシステムにブロックチェーンを導入し、不正や無駄を無くすようにしていくと発表していました。業界内のお金などの流れを透明化し、より不鮮明で無駄な部分を排除してくことが目的だそうです。IBM以外にも広告を効果的に無駄なく、不正なく運用できる仕組みを考えている組織は多数あります。

この様にブロックチェーン(仮想通貨)と広告をみてもいろいろ動きがあります。

以上で説明した内容を少しずつかみ砕いて見ていこうとと思います。

6/26追記

フェイスブックはICOなどの広告を出すことに許可をしたそうです。

 

FaceBookが仮想通貨の広告禁止へ

2018年の1月31日にFaceBookがICOや仮想通貨系の広告の禁止が決定しました。

子会社であるインスタグラムでも広告を禁止するそうです。

基本的に仮想通貨系の広告は全て禁止にしています。

FaceBookにはICOの広告や取引所の広告などたくさん出ており、ICO案件のほとんどは詐欺的と考えられています。※まだ評価する段階でないものも多数ありますが、何も作らずとんずらする詐欺的な事件が多数起こっています。話はそれましたが、仮想通貨系広告はもっと精査されたものを目にする事になるでしょう。

 

Googleも仮想通貨系広告禁止へ

2018年3月15日にGoogleも仮想通貨系の広告を中止すると発表しました。

主に禁止される広告は「ICO」「取引所」「ウォレット」「通貨取引に対する助言」などが対象です。

運用は6月から開始されるそうです。

※出来ればyoutubeを見るときに出てくる「マイニング系」の広告も禁止していって欲しいです。

Twitterも同様に規制する流れになっているそうです。

追記 : 3/27(火)にTwitterも仮想通貨関連の広告は禁止にすると発表がありました。

更にこうした仮想通貨の広告規制の動きに連動して、ロシア、中国、韓国の仮想通貨・ブロックチェーン協会はFaceBook、Google、Twitterなどに対して反対の訴訟を行うそうです。

 

ブロックチェーン×SNS

FaceBookやTwitterなどSNSも収益源は広告がですが、ブロックチェーンを活用したSNSサービスも多数出てきています。

日本で有名なブロックチェーンサービスはALIS(アリス)です。

関連記事 :  ALIS(アリス)のICO開始!登録方法など簡単に説明!

現在のSNSや検索システムではフェイクニュースでも上位表示されてしまう可能性があります。

そういった状況を防ぐ為にアリスのようなSNSが有効になりえます。

通常のブログなどと何が違うのかというと、ALISは記事を書いて、その記事に対して他の人から評価をされる。

ここまでは同じですが、「いいね」された記事にはALISトークンという仮想通貨が配布されます。

いいねが多い人は評価され、有益な情報をたくさん世の中に発信している人になるわけです。

また、記事を「いいね」した人にもトークンが配布される仕組みです。

ALISトークンはイーサリアムと交換が可能です。

ALISのプラットフォーム利用者が増えて、利用者が増えていけばALISトークンの価値が上がってきます。

このALISトークンは既に上場しており、市場で売買可能です。

現在のネット検索すると広告が表示され、その広告費はメディアや検索エンジンの収入源になっています。

ALISは広告が完全非表示です。広告に頼らないシステムを作っています。

※海外ではsteemitというサービスが展開されており、ALISはこのビジネスモデルを真似ていると言えます。steemitよりももっと分かりやすく、日本人向けにしたサービスです。

 

ブロックチェーン×広告

広告と書くと業界や意味として広い範囲を指すので、ネット広告にブロックチェーンを活用することでメリットがありそうな事と、今ある水準まで普及する為に障害になりそうな事をピックアップしていきます。

ブロックチェーンを広告に活かす動きはまだ始まったばかりで、NASDAQやIBMが広告の活用を関連業者と連携し活用を目指しています。

ブロックチェーンを広告に活かすことで起こりえるメリットは、

・広告を行う場合に不透明さが解決される可能性がある。

→広告がどこに表示され、どのような消費につながったのかなどを追跡可能になる。

・参加しているノード全ての人が確かめて承認できる

→みんなで見る為、不正ができない

・詐欺防止につながる

→すべての取引が紐づいているいる為、不正ができない。

 

今後ブロックチェーンが使われるようになるには?

諸説あるのでいくつかの意見を書くと、

プログラマティック広告では毎秒数百万単位の取引ができますが、ブロックチェーンでは毎秒数千の取引しかできないので処理数とスピードが落ちてします。

IOTAの記事でも書きましたが、ブロックチェーンを使って、高速決済可能といわれているスピードでさえ、クレジットカード決済のスピードに遥かに劣る状況にあるというのが事実です。今後は解決してくると思いますが、現段階では大きな障壁です。

関連記事 : IOTA(アイオータ)という仮想通貨の将来性は?どこで買えるの?取引所は?

また、ブロックチェーンの良いところは分散型であり、中央集権的でない事と言えますが、仮に数千億規模の広告処理ができるようになったとしても、この膨大なデータを処理することができるのはAmazonやGoogleなどの超巨大企業のみなので、結局AmazonやGoogleに頼る体制になり兼ねないという指摘もあります。

また、こうしたサービスを使うには、それぞれがブロックチェーンの専用ソフトを導入する必要があり、導入費用に数千万円程度かかり、維持費もかかる為、導入が難しいという指摘もあります。

 

メディアの運用にブロックチェーンを活用するメリット

私が以前参加したリフェリウムというICOもゲーム広告(メディア)の問題を解決る為のプロジェクトです。最近、上場したのにも関わらず、マイイーサウォレットにリフェリウムトークンが振り込まれていないのが心配ですが・・・。

関連業記事 : Refereum(リフェリウム)というICOに参加してみました。

・デジタルコンテンツが複製され、改ざん防止につながる

→コンテンツの制作者や、流通まで管理できるようになり、ノードを立てている人が見ることができる

・マイクロペイメントによる少額決済が可能になる

→月契約でコンテンツを見たりするのではなく、1回の利用に対して1ドル以下の手数料を支払うようなサービスができる

→動画1開始視聴0.1円などとてもやすい金額での決済が可能になる。

・製作者とユーザーが直接つながる

→今までは広告を打つために多額のコストを払い、顧客にサービスを届けていました。この届ける間に多数の仲介業者が入り、適正に広告が活用出来ていたのか、1回あたりのコストが割高になるなど問題が多かったですが、ブロックチェーンを活用することで直接ユーザーと製作者がやり取りでき、安いコストで顧客にサービスを提供できる。これによって、今までのような広告枠を売るといったビジネスが縮小する可能性がある

・著作権料などが明確に分かる

音楽などの場合、アーティスト、制作会社、出版会社など多数の企業が絡んだ契約になっており、非常に不透明な部分が多いですがブロックチェーンを活用すれば、明確化しイーサリアムの様なスマートコントラクトを利用すれば、自動的料金が分配されるなど効率化と透明化を図ることができる

→第三者機関を置かずブロックチェーンとスマートコントラクトがその代わりを担う

以上の様なメリットを考えることが出来ます。

もちろんここに記載はしていませんが、それぞれ課題や障壁は大いにありますが、今後の技術革新などによって解決する可能性も大いにあるので、引き続き新し動きなどがあれば紹介していきます。

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