Stablecoin(ステーブルコイン)まとめ10選!2018年以降は更に増加か?

暗号通貨はボラティリティが高い為、現段階ではビジネスやサービスの活用に向いていない可能性があります。

最近ではビットコインやアルトコインは1月~2月に50%近く価格を下げ、4月に入って20%以上の上昇をしておりジェットコースターのような価格で推移しています。

更に6月も韓国取引所のビッサムのハッキング事件や国内の取引所に業務改善命令が出されるなど、ネガティブな情報ア続いている影響か、値段は引き続き下降中です。

流動性が高まり価格が安定してくるまでは時間がかかるうえ、価格の安定も確定しているわけではありません。

そこで注目されているのが「Stablecoin(ステーブルコイン)」=価格がドルや円と固定(ペッグ)されている仮想通貨です。以前、紹介したTether(テザー)などがこのジャンルで有名です。

詳しくは「Tether(テザー)とは?ビットコイン暴落の原因?」をお読みください。

ステーブルコインが一般的に使用されるようになれば、暗号通貨を使用したサービスがもっと増えてくるかもしれません。今回は「ステーブルコイン=価格安定通貨」について紹介していきます。

5/22追記 :

アメリカのボストンに拠点を置くデジタル通貨関連開発企業のサークルが「サークルUSDコイン(USDC」を夏頃を目安に発行するそうです。イーサリアムベース(ERC20トークン)でドルに対して1対1の価値を持ちます。

サークルは独自決済決済アプリ「サークル・ペイ」と仮想通貨のOTC取引ができるプラットフォームを持っており、ポロニエックスで提供予定だそうです。

6/15 追記 :

NuBitsは今年3月あたりからペグの価格が崩壊しています。

ステーブルコインの崩壊と呼べるのか?気になるのでチェックが必要です。

6/23追記 :

完全分散型の仮想通貨を目指した新しいステーブルコイン「リザーブ」を発行される予定とコインテレグラフが発表していました。仕組みは他の仮想資産をスマートコントラクトでロックアップし、価格を安定させる仕組みだそうです。夏頃に全貌が分かるそうなので、分かり次第追記していきます。

6/26追記 :

ついに、NEMが日本円にペッグしたステーブルコインを販売し始めました。販売元がLCNEMという会社で、出資法の都合で円などの法定通貨に交換するわけではなく、Amazonギフトなど流動性の高いもので前払式支払手段を採用しています。

 

ステーブルコイン=価格安定通貨とは?

先ほど簡単に説明しましたが、ドルや円にペッグされている通貨の事です。

※ペッグするとは「為替レートを一定に保つ事」です。

ステーブルコインをSTBとすると1STB=1$みたいな感じで、レートが固定れている仮想通貨の事です。

価格を固定する為に、発行枚数と相当数の法定通貨を保有している事などを担保としています。

 

ステーブルコインが普及するメリットは?

仮想通貨を保有している方はボラティリティが高く短期で価格が上げ下げするので、ショートやロングどちらからも利益を生み出しやすい為、トレードをしている方も多くいらっしゃると思います。

ただ、このボラティリティの高さがビジネスで使う場合は障壁になりえます。

もし、契約の際に100万円をデポジットして、1か月後それが1万円になっていた場合、かなりリスクがある取引になります。こうした問題に対してステーブルコインは有効な解決策になり得ます。特にスマートコントラクトでサービスを使う場合に価格の安定が重要になり、その場合には必須と言えるかもしれません。

また、海外だとビットコインと法定通貨の交換は利確対応になりますが、ビットコインとその他アルトコインを交換した場合、利確にならないと判断するケースも多く、ステーブルコインはその他アルトコインに当たる為、利益確定にならない(租税回避行為)という考えで利用されているケースが多いそうです。

 

有名なステーブルコイン

①Tether(テザー) 

1USDTは1ドルとペッグされています。

発行量分のドルを保有しているという信頼の元、価格安定通貨として機能しています。

ただ、この信頼が本当かどうかが分からないのが最大のリスクです。

詳しくは『Tether(テザー)とは?ビットコイン暴落の原因?』をご覧下さい。

 

②MakerDAO(メイカーダオ)

イーサリアムを担保としており、発行している通貨単位は「DAI」です。

1DAI=1USDを目指しているステーブルコインです。

DAIトークンをもらう為には、CDPスマートコントラクトにイーサリアムをデポジットする必要があります。※CDPとは「Collateralized Debt Position Smart Contracts」の事です。かなり複雑で理解が難しいのでなんとなくの理解しかできませんでした(泣)

メーカーダオの問題点はイーサリアムの価格が上昇している時は良いですが、下落し始めた時に担保としての機能を果たさなくなってしまう可能性がある事です。DAIとイーサリアムを同じ量発行したらペッグができない可能性があるので、イーサリアムが暴落した時に自動的に清算される仕組みがあったり、DAIの発行制限があるなど価格が安定する機能を備えています。

今後はDappsが普通に使用されるようになった場合、法定通貨でなくこの「DAI」が使われるようになってくることで、メイカーダオの需要が増加するかもしれません。実際、DAIが注目された要因はビタリック氏が「DAICO」にDAIを組み込むかもしれないと発表した事が原因でした。今はイーサリアムだけを担保にしていますが、その他、アルトコインもペッグできるような仕組みを作っていくそうです。

 

③ヘイブン(Havven/HAV)

デュアルトークンシステムを採用しています。仮想通貨(イーサリアム)を担保として発行するHavvensトークンとHavvensを利用して発行するNominsトークンの2種類があり、Havvensの保有量に対してNominsが付与される仕組みです。Nominsが米ドルにペッグしたトークンで利用する時に発生する手数料が、Havvensを所有している人に分配される仕組みです。

ボラティリティがあり投機対象として魅力的なHavvensとNominsのどちらかの需要が高まれば、両方とも価値が高まっていく仕組みになっています。

 

④ベースコイン(Basecoin)

プライベートセールで130億円近い金額を集めたICO案件で、価格安定通貨という事は分かりますが詳細は不明です。ホワイトペーパーへのアクセスも現在出来ない状況です。Googleの技術者だった人が参画しているプロジェクトです。

 

⑤Boreal

詳しい内容は分かりませんが分散型取引所のIDEXと関係している通貨です。

 

⑥ZEN

日本円に対して価格が安定した仮想通貨です。

ペッグする方法は発行元のBCCCが大量に1円で買い注文を入れておけば、自然と価格は1円と収斂していくと言ったシンプルな内容です。

 

⑦MUFGコイン

三菱UFJフィナンシャルグループが発行体になって提供するコインです。

1コイン約1円と価格が固定されている仮想通貨通貨です。

因みに、1円と固定してしまうと、日本の法律だと今ある電子マネーと同じ扱いになり、仮想通貨という扱いではなくなります。また、電子マネーなどは「通貨建資産」として扱われ、資金決済法では100万円以上の「通貨建資産」を銀行を介さず送金してはいけないルールになっています。

1コインを約1円に固定する方法はまだ公にされていませんが、発行元が価格をコントロールし流通量を調整する仕組みではないかと思います。

 

⑧NuBits(ニュビッツ)=NBT

1NBT=1USDにペッグされています。価格を固定する為に2種類の通貨が存在し、通貨としての価値があるNBTとNuネットワークの株式として働くNuShares(NSR)があります。NSRの配当はPeercoinによって支払われます。

価格を固定する為の方法は利用者の売買で担保されており、価格が上昇しそうになった際は発行量を増加させ、価格が下落しそうなときはParkingと呼ばれる方法で供給量を抑制する仕組みになっています。

価格固定を強化する為にNSRが使われます。これを使用することで3つの投票権を得ることができます。

①NuBitsの管理者投票権(Custodian)

→NSRの配当であるPeercoinの調達や価格を安定させる為の売買作業等を行う権利

②Parkingの利子率投票権

③Nuネットワークに関わる取り決めなどの定義や投票をする権利

→発行量が無限増えていくのでburnできるような権利も入っています。

6/15追記 :

既に価格が崩壊しています。笑

厳密にいえば3月以降はボロボロです。

現段階で0.4~0.5BTC辺りでウロウロしています。

 

⑨TrueUSD=(TUSD)

3月にBittrexに上場しました。発行元はTrust Tokenでアメリカのスタンフォード大学スタンフォード大学出身のエンジニアやGoogle元社員などが2017年設立した企業です。

TrueUSDはドルペッグされた通貨でレートが1:1と固定されています。この際にスマートコントラクトを活用しており自動的にレートを調整するようになっています。また、複数の信託銀行にお金を預ける事で同等数のTUSDを受け取る事ができます。

TUSDの資金はエスクロー(買いや売り取引の間に入り交換を保証するサービス)口座に入り、この口座は信託銀行に開設されて法的に保護されています。また、定期的に口座に監査が入る為、利用者の信頼性が高まるようになっています。このことから分かるように発行元が直接利用者のお金に触れることができません。

口座の残高は毎日公表されて、監査は毎月行われるようになっています。

TUSDを持つためにはKYC(本人確認)とAML(アンチマネーロンダリング)のチェックに合格する必要がああります。Tetherと比べるとかなり信頼性が高いステーブルコインと言えます。Tetherが倒れたら逃げ先として一気に需要が伸びる可能性がある通貨です。

 

⑩COMSA

言わずもがなコムサです。※最近は動きがないのでどうなっているか気になります。

朝山さんの回答を待ちましょう。

関連記事 : 仮想通貨|COMSA(コムサ)で日本にICOブームが起こるのか!?

また、似たようなサービスで

Digix DAO(デジックスダオ・DGD)があります。

このプロジェクトはゴールドを担保にしたペッグ通貨です。

 

ステーブルコインの課題

価格を安定することが100%可能ではない点です。※現時点なので将来的には分かりません。

テザーを見れば分かりますが、基本的に発行元を信頼する必要があるものが多く、不正ができる状況にあるものが多いという事が問題です。また、ペッグを維持する為に何らかの担保が必要になります。この担保が確かなものとして信頼する必要が出てきます。この様にトラストレスという言葉からかけ離れている為、一部の方はステーブルコインを問題視する人もいます。

 

2018年はステーブルコイン大量発生か?

暗号通貨市場は投機強くボラティリティが激しすぎてビジネスに活用したり、Dappsなどに利用するには現時点で実用的ではありません。関連した内容になりますがAmazonがDassp用のプラットフォームの提供を始めるなど、少しずつですがこうしたサービスの需要が増えている為、ボラティリティの安定が重要なポイントになってきます。ビタリック氏の提案している「DAICO」にも「DAI」を使用する可能性がある様に、ステーブルコインはこうしたサービスを使う際に必須になってくる可能性がある為、2018年以降はステーブルコインの数が増えてくると予想できます。

 

まとめ

いかがでしょうか?

私は専門化ではないのでこれらサービスの仕組み完璧に理解しているわけではありません。

しかし、今後の技術の進歩などを考慮すると必要性が高いという事は良く分かります。

こうしたサービスへの必要以外にも、国によっては法定通貨とビットコインの交換は税金がかかるが、アルトコインとビットコインの交換は非課税という国もあり、ドルにペッグしているステーブルコインは税金対策としても人気が出てくると思います。※もちろんすぐに規制が入ってくると思います!

今後もこの様なステーブルコインが登場し次第追記を行っていきますので本サイトをよろしくお願いします。

 

 

 

 

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